工場裏の宇宙ネコ
そこへバスがやって来た。

乗客がわらわらと降りた後、このバスはまた大学方面に向かう。
このバスはずっと同じ道を行ったり来たりする様だ。
釜番は新しい薪をバスの後ろにあるカゴに積み始めた。

私たちはバスの乗務員から切符を買い乗り込んだ。
ココロはまた釜番の作業を楽しそうに見ている。

バスの後ろから白い蒸気が勢い良く立ち上った、釜番は今度は水を補給している。

『みずみず~!
 いそげいそげ
 あちっ!あちち!』

私は釜番の様子にセリフを付けるココロを見て笑った。
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