天使のいいなり

●天使からの贈り物

みんなで朝食を食べてるトキ、アッキーが話しかけてきた。



「なんか嬉しそうだな、遼。」

「そうか?」


アッキーの視線が、夏目センパイ…じゃなかった。
遼くんから、遼くんの左腕に移った。



「遼、時計買ったのか?」

「あぁ、里緒ちゃ…んがくれたんだ。」



ふふっ。
遼くんも…、私を呼ぶのがぎこちない。
お互い、自然に呼べるようになるのかな?



「なんだ、先越されちまったな。」

「まさか明仁、俺に時計買ってくれたのか?」

「その予定だった。」

「…だよな。ちょっと期待した俺がバカだった。」



遼くんが再びご飯を食べ始めた。


確かに、アッキーじゃ期待は出来ないよね…。


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