天使のいいなり
「ねぇ、里緒は夏休みどっか行くの?」


うぅ…、痛い質問…。
落ち着けー、自分。

オレンジジュースを飲んで一呼吸して、


「……バイト。」


はい、この会話終了★



悲しすぎる↓↓
なにが夏だよぅ。
なにがドラマみたいな恋だよぅ。

ふんだ。
現実は、こんなもんだよ。



「もう、里緒ってば進歩なさすぎ。去年は夏期講習。一昨年は部活。」


つぐみがあきれた顔で私を見る。

アイスコーヒーをぐびっと飲んで、そして一言。


「はぁー、今年の夏も終わったわね。」




「……スミマセン↓↓」





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