天使のいいなり
「里緒ちゃんも早く手伝ってよ。」

「ゴメン。今行くから。」


って、…なに素直に謝ってんだろう。



つぐみが瑞己をじっと見つめる。まるで観察でもするかのように。
そして、

「この子、誰?里緒ってば…、いつの間に彼氏作ったワケ?夏目センパイのコトはいいの?」


「違うってば!!この子は親戚の子。夏の間、ウチで預かることになったの!!」


興奮して声が大きくなる。
そんな私にケタケタ笑いながら、

「冗談よ。そんなにムキになるなんて、なんかあった…とか?」


なんかって…。
やましいコトはないけど、まさか“未来から来た私の息子です★”なんて、言えるワケないじゃん。
そんなコト言ったら、私完璧病院送りだよね。


「なんにもないってば!!」





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