社会人と女子高生

かつての恋人

それからすぐの日曜日。

俺は、会社前に車を止め加奈子を待っていた…。

…加奈子の“お願い”を叶えるために…。

数分後、加奈子が来た。


「遅れてゴメン!…早速だけど連れてって。」


エンジンをかけ、車を走らせる。

目的地までの時間、お互い知らない5年間を話した。


「亮君、5年間あの会社で働いてたんだね…。私は亮君と別れた後、すぐに彼氏と同棲したんだけど…二股かけられて別れたの。…自業自得だよね…。」

「…でもなんで、派遣になったんだよ?」

「…くだらない事だよ。気付いたら仕事なくて、派遣になってただけ…。」
< 137 / 169 >

この作品をシェア

pagetop