社会人と女子高生
そう言い残してスーツ姿の男性は、電車の中へと消えていった。

私の手元にあるのは、去り際に渡された
『浅賀亮』
と書かれた名刺。

そこにはしっかりと会社の連絡先が書いてあった。


『あの人、浅賀っていうんだ…。』


具合の悪さよりも、ついさっき出会った男の人が気になっていた。

…結局、私は学校には行かず、家に帰った。

もちろん、お母さんに怒られたのは言うまでもない…。

私は、この出会いで私の人生を大きく変えることをまだ知らない…。
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