甘すぎる王子様
―――‥そして放課後。


職員室の前で琴音に会った。


生徒会の手続きの書類を出そうとしてるみたいだ。


『あ、旬樹っ!』


可愛い笑顔で俺に駆け寄った。


‥可愛い~!


『おう!今から書類?』


『そうなのっ♪クラスの友達にもね、琴音は部活よりも生徒会みたいな方が合うって言われたんだ!』


琴音は嬉しそうに微笑んだ。


『そっか‥。俺も琴音と仕事できるなんて嬉しいからさ‥なんか良かった』


あれ?
俺なにいってんのー!?


『ありがと‥』


琴音も照れてるしっ!


‥なんか
はたから見ればいい感じだよな?俺たち‥。


『旬樹様ぁ~♪』


‥っげ、花形‥沙織。


俺たちの話に入ってくるんじゃねえ!!


『‥あら?琴音さんも一緒なの?』


花形は琴音を睨んだ。


‥許さねー‥

てか花形、、


『‥それ、書類?』


『そうよっ♪今から先生に出しに行くのっ!』


花形は嬉しそうに俺の腕を組んできた。


‥まさか本当に入るなんて‥


琴音はその様子をまじまじと見ている。


『離せって。俺、花形のこと興味ねーし。あ、琴音。今日から生徒会の仕事できると思うから‥生徒会室で待ってるな!』


俺は必死で花形の手を振り離し、琴音に言い聞かせた。


『うんっ!わかった!』


そう元気よく言うと、琴音は職員室に入って行った。
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