甘すぎる王子様
奇跡の確率
▼奇跡の確率



俺はホテルの部屋のベランダから海を見た。



なんだか‥


琴音‥の存在が

なんとなくだけど思い出せそうだ。



『ごめんっ、旬樹!!あたしちょっと出るね!』



『は!?どこ行くんだよ、もう夜中だろ?』



『うん‥けどやらなきゃいけないことがあるの‥じゃあね!先寝てて?』



『ちょっ‥おいッ!!』



アイツはニコニコしながらホテルのドアを閉めた。



『‥ったく、襲われたらどーすん‥‥』



‥‥襲われ‥る??


襲われる‥襲われる‥‥



俺の脳内は混乱し始めた。


何やら巻き戻しのように頭の中では何かが起こっている‥‥
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