甘すぎる王子様



『‥分かってる‥分かってる‥』



あたしも強く胸に叩き込んだ。




―――‥そして会見が終わり、パパと旬樹が帰って来た。



『琴音、なんとか上手くいったよ』


そうピースをする旬樹にあたしはすぐ抱きついた。



『旬樹ー(泣)』



『えッ、なんで泣いてんの!?』



旬樹はあたしの髪の毛を優しく撫でて顔を覗きこんだ。



『‥ごめんねっ、礼させちゃって‥』



『んなことさーお前が気にすんなよ!』



『だって~‥』



あたしはまた旬樹の胸に顔をうずめた。



『琴音が幸せになればいいんだよ。俺が幸せにしてやるから‥』



そう言った旬樹はあたしの唇に唇を重ねた。



夫婦になってからの、熱い熱いキス‥



ずっと‥ずっと‥


何年もキスしてね‥?


ずっと‥ずっと‥


あたしだけの甘すぎる王子様だからね‥?
< 233 / 250 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop