甘すぎる王子様
『ごめんね。琴音チャン。大名寺はいないんだよ。俺たちさぁ~、琴音チャンのことが好きなんだよね~?』


そう言って、1人だけだった三年生の先輩が、
急に4人きてあたしの周りにニヤニヤしながら立った。


『‥やめて下さい。あたし帰るんで』


そう言ってドアの方に向かおうとしたら、1人の先輩に殴られた。


『いつまでも大名寺、大名寺、ってうるせーんだよ!!大名寺と帰れない顔にしてやろーか?』


殴られてあたしの体は床へと響いた。


‥頬が痛ぃ。
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