恋スル目線



「先生!俺も保健委員みたいなんですけど…」



俺は平然を装って先生に言った。

けど内心は,テンションヤバいくらい上がってた。



「よろしくなっ。」

俺はそう言って佐野サンの肩に軽く触れた。


自分から触れたくせに恥ずかしくなって…笑って誤魔化した。



「よっ,よろしくお願いします!!」

人見知り?なのか,佐野サンは緊張したみたいで,最初の「よ」が裏返った。



それが面白くてつい笑ってしまった。


「やっぱ,佐野さんって面白いっ!!」



恥ずかしそうに赤くなる佐野サンを見て『可愛い』って思った。




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