来る来る廻る
半分くらいは、不細工な面してるじゃないか、何だこんなもんかよ……。
この店のナンバー2、矢崎 亨を紹介された。
俺と誠の当座の教育係りは、この矢崎になった。
使いっ走りをさせられながら、俺達は、ホストのイロハを学習していった。
矢崎の客のヘルプを、誠と二人でこなしていく。
出会う客の殆んどが…トーク術の上手い誠より…それに、お客達が指名している矢崎よりも、俺の容姿に釘付けになった。
俺がホールを歩く。
店にいる客の半数以上が、俺を見ている。
俺は、女の視線を感知するレーダーを生まれつき持っていた。
それは極めて高性能。
自分の視界に入らない角度…背中に刺す視線までをも感知する事が出来た。
こんな所の客なんか…俺にかかったら一殺二殺だ。
が…この世界には、厄介な事に仁義が色々あるらしい。
指名制と言うシステムがあり、それぞれの客には担当のホストがいる。
途中で客の気が変わっても、なかなか担当は替えられない。
じゃ、どうやって自分の客を見つけりゃぁいいんだよ!