いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~
三度目の目覚めは月の輝く夜だった。

黄色い三日月が漆黒の闇に浮かぶ。

黄金砂漠は月の光にきらきらと、幻想的に輝いていた。


「お月さま……ひとりぼっちでさみしくない?」


あたしの姿と月が重なって見えた。


あたしはさみしい。

世界で一人きりになって。


パパやママはどうしてるかな?

心配してるかな?


本当の娘じゃないから

心配なんかしてないかな?


ううん。


あたしは愛されてた。

だから、絶対にあたしはあそこに帰らなきゃ!!


そのためにはまず、ここを出なくちゃ……!!
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