いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

窓を見る。

開いた形跡なし。


じゃ、部屋の扉?

しまってる。


ウサギが開けて、ご丁寧にしめたってこと?


「まさかねぇ……」


うさちゃんは膝の上で気持ちよさそうに眠り始める。

よくわかんないけど、かわいいから仕方ない。


うさちゃんをなでなでしながら、あたしはゆっくりとベッドから降りた。


ちょうど、その時。


ピンポーン。


来客用チャイムが鳴った。


まだ、朝8時。

日曜のこんな時間に誰かな?


窓からこっそり玄関の門を覗き見る。



背筋がピッとなって。

胸がドキドキドキドキ、早鐘を打ち始める。


「夢?」
< 5 / 274 >

この作品をシェア

pagetop