いとしのネコミミ騎士(ナイト)さま!! ~イケメン騎士軍団と砂の国~

っていうか、いま『目覚めれば』って言わなかった?


「目覚めなかったら……どうなるの?」


おずおずと尋ねるあたしに、カレンは一つ深呼吸をしてから答えた。


「ここにいるすべての者が……死に至るでしょう」

「ウソ……!? 冗談……でしょ!? そんな……」


あたしが……鍵?



あたしにすべてがかかってるってこと!?

背筋が急に寒くなった。

胸の中に黒い雲が一気に広がっていく。


「大丈夫です。姫様のお力を目覚めさせる方法は我々にお任せください。
それよりも、今は記憶の回復に専念ください。あとは私どもが必ず何とかいたしますので」


記憶の回復って?



そっちのほうが難しい気がするんですけど。
< 63 / 274 >

この作品をシェア

pagetop