ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
エリを連れて直ぐ車に戻るつもりでいたから、エンジンは切って、ハザードだけ点けてコンビニ前の路肩に停めた。


「あ………いたいた」

iPodを聴きながら、ファッション雑誌を立ち読みしているエリの姿が見えた。

車から降り、安堵の溜息。

よかった………待っててくれてた。

その息は白く、舞い散る雪を包む。
雪は、時間が経つごとに、強く降り注ぎ、気が付くと辺り一面、うっすらと白くなり始めてきていた。


ううっ………さみー。


握り締めたAudiのキーと共に、コートのポケットに手を突っ込み、コンビニへ入った。


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