ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
─────俺はその夜、茉莉子の手を握ったまま傍にいた。
本当に情けないが、俺にはそれしか出来なかった。
自惚れ、償い、罪悪感。
様々な思いが交錯する夜。
茉莉子が何歳で
何処に住んでて
………どんな男に抱かれたのか
そして
どうして俺のことをあんなに事細かに知っていたのか……………。
茉莉子が何者かなんて事、訊く事だって出来たのに。
あの時の俺にはどうでもよかった。
“訊くだけ野暮”、そう思ったから。
一晩中降り続いた雨
翌朝には、快晴の夏空に表情を変えていた─────