学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
「さっきの質問に戻るけど。
道に迷ったんなら、行きたいと思う方へ行くべきだ。
君達には行きたいところがないのかい?
だったら、どっちへ進んでも同じだよ」
「先生――」
それどういう意味? と言いかけたあたしの言葉は、先生によってさえぎられた。
「とにかく。僕が言えるのはそれだけだよ」
そう言って、にっこりと微笑むもんだから、
もうあたし達はこれ以上突っ込んで質問することができなくなってしまった。