学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
朝からハイテンションに挨拶してきたのは晴香だ。
「おはよ」
「もー。昨日はビックリしたよー」
下足室で上履きに履き替えながら、晴香が言う。
「なんか意味深な発言するんだもん」
「だから、あれはそういう意味じゃないってば」
上履きを床に落として、あたしも履き替える。
「だって、『何もできなかった』って!
そう言うってことは、何か期待してたってことじゃん!
しかも泣いちゃってるし。そんなに何かしてもらいたかったの?とか思うじゃん!」
晴香はからかうように笑う。
ま、冗談だけどね……と付け足しながら。