学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
中庭に出てみると、たくさんの生徒でにぎわっていた。
ミスコンを見にやってきた人達。
それから、いくつか並ぶ模擬店にも人だかりができていた。
あたし達の目的は、ミスコンのはずだったんだけど。
深町京悟はさっきからじっと、ある一点を見つめている。
「オレ、腹減ってきたぁ。
とりあえず、何か食わない?」
そう言いながら指差しているのは、たこ焼きを売っている模擬店だった。
たしかにさっきから食欲をそそるような香りがしてたんだよなぁ。
「うん」とあたしも同意した。