暴君とパシリちゃん

馬車に乗って…




月曜日、いつもより二時間も早く起きて、鏡とにらめっこ!



日曜日に、桜とした特訓のお陰で、どたばたしながらも用意をしていく。



最初は30分もかかったコンタクトも、約半分で入れることができた。



早めに起きたはずなのに、結局ギリギリまでかかってしまった。



用意をして、階段をおり、朝御飯を作っていたママの前にドキドキしながら出てみる。


「…ママ?おはよ…」


「おはよう!早くしないと遅れちゃう…わよ…」


お味噌汁を持ったまま、静止してるママ…


「…変…?…」


ハッとしたようにテーブルにお味噌汁を置いて、リビングを飛び出した。


「パパ!パパ!」


パパを呼ぶママの声。


えー!


そんなに似合ってない?


そんなに変?



床に視線を落とした時だった。


バタバタとパパの腕を引っ張って入ってきたママ。


私を見たパパまで固まった。
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