月の心～それぞれの心

キリンの心

届くかどうか
わからないけれど

お月さま…
僕は遠いこの場所から
お月さまに手紙を書くよ

いつか読んでもらえたら
嬉しいなぁ

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僕は小さい頃から
お月さまを見ていた

そしてずっと考えてたんだ

お月さまは
あんなに高い所に
いるんだから
きっと僕よりもっと
色々なものが見えてるはず

それが気になって
どうしても抑えられなくて


僕はある日
覚悟を決めて
お月さまに話しかけたんだ

精一杯首を伸ばして
少しでもお月さまに
聞こえやすいように

『ねぇ、お月さま』

でもお月さまは黙ったまま

『ねぇ、お月さま』

僕はもう一度声をかけた

「なぁに？キリンさん」

今度は答えてくれた

あの時の嬉しさ
僕は今でも覚えてるよ

そして僕達は友達になった