月の心~それぞれの心

女の子の心

私はずっ~と
お月さまにたいして
親しみを感じていました

だって…私の名前は

『美月(みつき)』

だったから…


私は産まれた時に
お母さんを亡くしました
そのお母さんが
私が産まれる前に
決めた名前

美しいお月さまの事を
大好きだったお母さんが
つけてくれた名前

だから私も
お月さまの事を
大好きになりました

それに私はちっちゃくて
何の取り柄もない
そんな女の子だったから

大きくて綺麗で
優しくって温かくて
いつも見守ってくれている

まるでお母さんみたいな
お月さまに憧れてたんです


でも何故でしょうか…
私にはお月さまが
とても寂しそうに
見えたのです

だからある日
私は思い切って
お月さまに声をかけました

『ねぇねぇ、お月さま』

けれどお月さまは
いくら呼び掛けても
答えてくれませんでした


それから私は毎日
お月さまに語りかけました

私は、自分でも
何故だかわからないけれど
いつかお月さまと
お話しできる

そんな気がしていたのです
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