君の音



「あれ?!トオル!」



「ん?!!

なんだよタツヤ!」



「お前、ここで何してんだよ」


「何って…お前こそ!」



「俺は仕事の打ち合わせ」

「仕事?」


「あぁ、ミズキちゃんと打ち合わせ。」


「ミズキちゃん?」



するとタツヤは彼の前に行きゆっくりと話しだした


「ミズキちゃん
今、 大丈夫かな?」



「えっ!!!」




「うわ!トオル!急に叫ぶなよ?」


「ミズキちゃん???」





ミズキ?ミズキって?
まさか… 




すると彼はゆっくりと頭と口元のタオルを外した







「っ!…女の子?!」



「お前…もしかして…」


「うん…てっきり…
だって、目元しか見えねーし、作業着だし?
まさか女の子がこんな仕事してるなんて…
確かにちっこいし、可愛いなって…ええっー!!」






「ハァ…

ゴメンね、ミズキちゃん

こいつ バカ だから」



「なっ!バカだと!」



「あーもうマジでゴメン!俺、最低だな!」




彼…いや、


ミズキちゃんはまだ肩を揺らして笑ってた




「本当にゴメンな?」









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