恋文‐コイブン‐勇飛said
生きる―イキル―
「暁ッ、日向ッ―!!」


「来ないで――!!」



ザワッ‥



嫌な予感がする。


こんな気持ちは初めて‥


なんだろう‥このもやもやする気持ちは‥











「暁が悪いんでしょ!!」



「だから‥話しを聞けって!!」




大通りの道路の前で日向は止まった。



「こないで!!」


ピタッと暁は止まった。



「‥病人にここまで走らすか?はぁ‥ッ‥」


「死ぬよ?」



「その意味がわかんのかよ‥!!俺は人の死をもう見たくねぇ―!!」




「ぢゃ‥何で?何で質問に答えてくれなかったの?」



「ッ―――‥それは」

「勇飛!!」


あたしの名前?


誰が‥


「ごめん‥裏切ってごめん‥」


奈美だ‥


「お願い‥もう1度友達になりたい‥」



奈美‥


「ふふ‥あははははっ」



日向‥?


「あんたらの関係無茶苦茶にしたのあたしだし」


「―――!?」


「あんたがうざかったから、潰してやったの、何もかも。心も体もね」


ゾワッ


< 98 / 113 >

この作品をシェア

pagetop