この想いがキミに届きますように
ーパクッ。


「ふぁっはっ・・・」


空が頬を赤らめ、両手で口を抑えている。
私は慌てて空の背中を撫でながら顔を覗き込んだ。

「ごっごめん!熱かった?!」


私が謝ると空は赤い顔でニッと笑い、


「美味いじゃん」


と言った。



ー・・・

空っ。



ぎゅっ・・・。



私はいつの間にか空を強く抱きしめていた・・・。 トクン トクンと空の心臓の音が私に浸透する。


「・・・詩音?」


何だか、私は不安でたまらなくなった・・・。


空が、居なくなっちゃう様な・・・・・。


ーどうして?


そんなの私にも分かんない。
分かりたくないよ・・・。



私のこの時の予想が現実になるのは、もう少し先の事・・・・。
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