恋〜ウンメイ〜









「俺は気持ちを伝えてねぇ。だからまだ許されるだろ。」


「未歩を好きになった時点で俺と一緒だ。大地さんも一応、未歩のお兄さんなんですから。」


「でもお前はアイツの本気の兄弟……。ちゃんと血の繋がった双子の兄だろうが!付き合っちゃいけねぇんだよ!」


「大地さんだって今は未歩の兄。未歩のこと好きになっちゃいけないんじゃないですか!?!?」


「俺は未歩が好きだ。でも俺は未歩のために何も言わない!好きな気持ちを押さえて、アイツの前でちゃんと兄をしている。アイツを……傷つけたくないから……。」


「未歩は俺を好きだって言ってくれた。真実を知らないのは知ってる。でも嬉しかったんだ。だから……アイツを俺は1人の男として愛そうと思った。禁じられていたとしても…。」


「いい加減にしろよ!お前には無理だ。お前と未歩は……」


ガタッ




物音がしたほうを向いた。



目を疑った。









そこには……
















…未歩がいた。








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