恋〜ｳﾝﾒｲ〜

「お…父さ…ん？」


なんでお父さんがこんな時間に帰ってくるの？


今はお昼くらい。


仕事をしているお父さんが帰ってくる時間ではない。






コンコンッ



部屋のドアから音がした。



「未歩〜、入るぞ！」



ガチャッ



お父さんが入ってきた。


「お父さん…なんで…？」


「今日は元々休みだったんだ。」


そうだったんだ。


「未歩…何かあったのか？お前こそ学校から帰ってくる時間じゃないだろ!?」


お父さんは優しく私の頭を撫でながら聞いてきた。


私は自然と涙が出た。


お父さんのそんな優しいところが大好き。


いつもちゃんと私たちのことを見てくれている。




私はお父さんに素直に聞いた。












「……お父さん…私は一体…誰の子供なの…？」









お兄ちゃんたちが言ってたことが本当だったら私は誰と誰の間に生まれた子なのかわからない。



お父さん？それともお母さん？