空色 ~END OF AI~
「何着てこうかな~?」


あたしはかなり迷っていた、なんたってこれが付き合って初めてのデートだから。





いろんな服を引っ張り出してみたけど、どれもこれもダメなような気がした。





その時、あたしの目の前に何かが降ってきた。





「えっ、これってお母さんの?」





そこには昔お母さんが使ってた浴衣があった。





「でもなぁ……お母さんのかぁ……」





それでも背に腹はかえられず、それを着ていくことにした。






お母さんに帯をしめてもらい、完成!





「あら、似合うねぇ」


お母さんがまるで自分を見るかのような口調でいった。


「そうかな……?」


「そうよ、それで彼氏もイチコロね!」




少し自信がでたあたしは、自分の部屋に帰って、色々とお顔の準備を始めた。
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