空色 ~END OF AI~
決断
そんな祭りから少したって、あたしたちはやっと、なんとなくだけど普通のカップルになれた気がした。






そんなある日。








「うちにはもうお金がないの!!」


「だから今から稼ぎに行くんだろうが!!」




お母さんとお父さんの怒鳴り声が響いた。





部屋にいたあたしは何事かと部屋を飛び出していく。








「二人ともどうしたの!?」





「…………」





あたしがリビングに行くと、二人は黙ってうつむいた。








「どうしたの……?
もしかして借金の事?」





お父さんはあたしを見るなり大粒の涙をこぼし始めた。






そして、お母さんがあたしを強く抱きしめる。








そして、お母さんの肩ごしに見えたのは、たくさんの封筒…………






金を返せ!や、金額のかかれた紙などがたくさん見えた。


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