薔薇乙女〜Rozen Maiden〜
「「それは困るね。仕方がないな退散するよ」」

ふわりと窓の外へ二人は出ていく。二人に付いていた二人の光も共に。ふと振り返り手を差し出した。

「「そうだ、良い事教えてあげる。僕らはもう『鍵』を手に入れたから。荊も頑張って手に入れてよね」」

それだけ言うと背を向け二人は闇の中へ消えて行った。言葉を聞いた荊は驚いた表情で硬直している。やっと動くと床に座りこんだ。

「…‥鍵を手に入れた、ですって?なんて事…」

「鍵って何?それよりちゃんと説明してよ、荊」

「………‥そうね。その後鍵を取りに行っても遅くは無いわ」
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