薔薇乙女〜Rozen Maiden〜
盆に自分専用ティーカップを起き、ティーポットを乗せて荊が待つ、羅雪自身の部屋へと向かった。静かにドアを開け硝子テーブルに盆を置いた。荊のカップと自身のカップに紅茶を注ぐ。
ふと視線を上げると窓が割れる前に戻っていた。

「へ…!?窓が元に戻ってる!!!?」

「煩いわね。窓の時間を戻しただけよ」

「も、戻した‥…?」

「ええ」

それっきり、ぴたりと止んだ会話。静寂が耳に痛い。先に口を開いたのは荊の方だった。

「紅茶の煎れ方、上手いわね」

「そ、そうかな?有難う」

「‥…本当の事よ」
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