もう1人のわたし
翌日、教室に入ると、永山さんのグループと、クラスメートに囲まれた。

「おら、昨日みたいに殴ってみろよ」

「永山さん・・・、やっぱりわたしが永山さんを殴ったんですか?」

わたしはおずおずと聞く。

「はぁ!?自分のしたこと覚えてねぇの!?頭のネジぶっ飛んでんのか!?」

くすくすとみんなが笑う。

どうしよう。涙が出てくる。嫌だ、こんな人達の前で泣きたくない。



ぷちっ。



わたしの中で何かが切れた。

やめて・・・・

暴力は・・・だめ。
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