それぞれの想い
「今日もあっち―な」

君の言葉にただ笑ってうなずく
マリン色のペンキをぶちまけたようにスキッと晴れた空と遠くのでかい雲を見上げる
君と過ごす2回目の夏
隣に居られることがうれしくて大嫌いな夏も好きになれたの

休みの日に誘ってくれていろんな場所に連れて行ってくれるようになった最近

あたしの少し前を歩く君の背中をじっとみつめる

相変わらずな距離が切ない

時折接近してくる君に泣きそうになるの

触れたいよ
抱きしめて欲しい

…ずっと傍に居られたら

今年の花火大会
勝負してやるわ!

浜辺に着いた君が手招きする
スカートの裾を直して走った


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