サンタクロースに恋をする
最終章:私の彼は。

【会えない】

『咲さん。彼氏かな? 面会ですよ。』


次の日、看護師さんが病室の扉から顔を出して言った。


『彼氏なんて居ないですよ。』


『あら、そうなの? 白い髪の可愛い男の子だけど。』

(ロイだ...。)


『あのっ...まだ調子が悪いので...。』


『そうなの? じゃあまた改めて来てもらうのでいいかしら? 』


『...はい。』
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