ケータイ恋愛小説家
あたしはその一枚を手に取った。
――カチャン
背後でドアを閉める音が響いた。
ジュースの入ったグラスを抱えたハチが背中でドアを閉めていた。
「ハチも、聴くんだ。ヤマジシンイチ」
あたしが見つけたのはヤマジシンイチのアルバムだった。
「うん。最近だけどね……」
「へぇ……あたしも好きなんだぁ」
ハチは部屋の中央までやってくると「……知ってる」と小さく呟いて、グラスをテーブルに置いた。
「え? 知ってる……?」
あたしは言葉の意味がわからず小首を傾げてハチの言葉を繰り返した。
「ま、とりあえず座れば?」
ハチはテーブルの前に腰を降ろすと、リモコンを手にしてコンポに向けた。
「うん……」
一瞬どこに座ればいいか迷ったけど、そのままハチの斜め前あたりにあたしも腰を降ろした。
――カチャン
背後でドアを閉める音が響いた。
ジュースの入ったグラスを抱えたハチが背中でドアを閉めていた。
「ハチも、聴くんだ。ヤマジシンイチ」
あたしが見つけたのはヤマジシンイチのアルバムだった。
「うん。最近だけどね……」
「へぇ……あたしも好きなんだぁ」
ハチは部屋の中央までやってくると「……知ってる」と小さく呟いて、グラスをテーブルに置いた。
「え? 知ってる……?」
あたしは言葉の意味がわからず小首を傾げてハチの言葉を繰り返した。
「ま、とりあえず座れば?」
ハチはテーブルの前に腰を降ろすと、リモコンを手にしてコンポに向けた。
「うん……」
一瞬どこに座ればいいか迷ったけど、そのままハチの斜め前あたりにあたしも腰を降ろした。