ケータイ恋愛小説家
「ああ……」


ハチはなぜかもう一度リモコンを手に取ると、ボリュームをどんどん上げていく。


その音は鼓膜を揺らして、耳に痛いほどの大きなものだった。


――なんでこんな大きな音で聴くんだろう。

なぜだか不安になって胸がざわざわと落ち着かない。


「は……ハチ? あの……」


そこであたしの言葉は途切れた。


ハチによって唇を塞がれたからだ。

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