リボンの指輪
これが付き合うってことなのかは、分からない。




なんせ、ずっと、“幼馴染み”だったから。




「で、今日お見舞いとか行っちゃうわけだ?」




「今朝も来いって言われたしね」




「本当傲慢!横柄!!やっぱり好きになれないわ」




そんな香織を見て、さすがの優希くんも、困ったように、笑っていた。




「あたしも行って、一言文句でも言ってやろうかしら」




このまま放っておいたら、本当に頼の家に乗り込む勢いだ。




「ま、今日は意外にも弱ってらっしゃるみたいだから」




「マジで!?その弱い面、見てやろうかな」




「香織しゃん……」




今朝、起こしに行ったら、本当にダウンしていた。
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