君がいた部屋~二階階段前倉庫~

二つ目の傷



秋本先生は話し終えた。


それからいくつもの事が分かったという。


竜はバイトをしてたって事


それは秋本先生に記念のプレゼントを買う為だった事


一緒にいたのは竜のお姉さんだった事


何買ったらいいか分からなかった竜があの日お姉さんに付き合ってもらってプレゼントを買いに行った事


「りゅ、先生の彼氏さんが死んだ時にいた第二倉庫って、ここだったんですんね。」


「そう、竜はここで死んだ。あたしが竜に告白したのもここだった。」


秋本先生は悲しそうに微笑んだ。


「それからここの倉庫はなくなったの。建て替えの時だけど。」


秋本先生は泣くのを我慢していた。


あたしには分かった。


「せんせ」


「ご免ね三神さん、こんな事で止めちゃって。もう暗いから、気をつけてね。」


先生は小さな声でさようならと言うと、何処かへ行ってしまった。


ドアが現れた。


あたしは、それを見て帰った。


今は竜に会いに行く気になれなかった。


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