君がいた部屋~二階階段前倉庫~


あたしは、何も言えなかった。


桜はあたしの友達である事を


嫌だと思ったんだ。


もう、友達じゃないって


思ってるんだ。


あたしの頬に涙が流れた。


その涙は、


滝のように流れた。


「帰って。」


桜は静かに言った。


「…」


あたしはどうしたらいいか分からないよ。


「帰って。」


桜…


「帰ってよ!!」


桜は怒鳴った。


「もうあんたなんか友達じゃないから。」


「…」


「学校でも話しかけないで。あんたの声、二度と聞きたくない。」


「…」


すると桜はあたしを殴った。


「さっさと帰れ!!」



< 63 / 231 >

この作品をシェア

pagetop