女王様ゲーム★
「まだ3年になったばっかりだし、これからどうなるかわからないけどさ…由姫に1つ言っときたくて。


俺、ずーっと由姫を1人の女の子として見てた。

いつからかわかんないけど、初恋は由姫だし今も由姫だけなんだ。

由姫が好きだよ…」


え…


香介が…?


妹みたいじゃなかったの?


藍架が言ったことが本当に起こるなんて…。


あたしはシンデレラで…


告白は断らなきゃダメで…。



相手は大好きな人だよ?


そんなの断れるわけないよ…


でも受け入れちゃダメなんだ。


今はダメなんだ…。


あたしは無意識に泣いていた。


「ゆ…由姫?」


「ごめん…っ!」


香介が伸ばした手をすり抜け、あたしは自分の部屋へと走った。


< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop