秘密の片思い
「朝倉 郁斗にモデルになって欲しくて貴方を呼んだのよ。力になってもらいたいの」


編集長がふーっとタバコの煙を上にふかす。


「彼にモデルを?」


「ええ これから冬物のコレクションのモデルにぴったりだと思って 話題になるでしょう?」


「でも、契約するサッカーチームがそれを許さないかもしれないんですよ?」


「彼を喉から手が出るほど欲しがっているサッカーチームなんて腐るほどあるわ お願い 聞いてみて欲しいの」


編集長からのお願いは絶対的なものがある。


(もう会わないと決めたのにこんな形で会うことになるなんて・・・)




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