秘密の片思い
「由奈ちゃん、ホテル見つかった?」


カメラバッグはかなり重く、暑さと重さで愛は貧血を起こしそうだった。


「えっと・・・愛さん、ありました♪」






最初のホテルの取材はスムーズに進んだ。


ラブホテルでも人気の部屋を案内してもらい愛は写真を撮り、由奈は思いつくままにノートに書いている。



「じゃあ、次行こうか」


2人は次のラブホテルに向かおうと通りを出た。


今の取材で気が楽になった愛は気持ちにも余裕が出来て周りにも目が行くようになった。



通りを歩いているとラブホテルの出口から腕を組んだカップルが出てきた。



「!!!!」


愛がそのカップルを見て立ち止まった。


「愛!?」


男が愛を見て驚いている。


そして隣にいる女性も泣きそうな顔になった。


「・・・・祐・・・と・・・仁美さん・・・」



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