秘密の片思い
愛はぼんやりソファーに座っていた。


まだ気持ち悪いが寝過ぎっていうほど眠ってしまった愛は頭に鈍痛を感じていた。


「こんなにたくさん眠った事なかったかも・・・」


愛はぐったりとソファーに背をもたれ考えていた。


(本当にあたしは妊娠しているの?)


手をまだ平らな腹部にもって行く。


(妊娠しているとは思えないけど・・・)





ピンポーン!ピンポーン!


「こんな時間に誰だろう・・・」



リビングのインターホンの画面に郁斗が映っている。


「郁斗・・・・」


愛の口から郁斗の名前が漏れる。


身体が固まって動けない。


その場でじっとしているとドアをドンドンと叩く音が聞こえてきた。



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