秘密の片思い
愛の最終月経を聞いた医者の顔が曇った。


「大きさからいって8週に入ったところかと思いましたが10週目ですね・・・・少し胎児の大きさが足りません」


「えっ!?」


愛は不安そうな顔になる。


「安静にしてください 場合によっては1週間以上入院するかもしれません」


「大事な2人をよろしくお願いします」


郁斗が医者に頭を下げる。


愛はお腹に手を置いて心の中でごめんねと呟いた。


自分がちゃんと栄養をとらなかったせいだ。


「ちゃんと栄養あげるからね」


そう呟く愛を郁斗は見て優しく微笑んだ。



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