秘密の片思い
「愛?」


パウダールームを覗く郁斗と鏡の中で目が合い2人はにっこり笑った。


「すごくきれい ありがとう 郁斗」


愛の喉元でキラキラ光るネックレス。


「どういたしまして」



* * * * *



ウエディングドレスを脱ぎ部屋着になった愛はベッドで眠っていた。


頭を枕につけるとすぐに寝入ってしまったのは疲れているからだろう。


郁斗は隣で横になり長い間、愛の寝顔を眺めていた。


眺めていると悪戯をしたくなる性分。


だがそれを堪えているうちに郁斗もいつの間にか眠りに落ちていった。



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