秘密の片思い

* * * * *



翌日、愛は母親にマンションへ遊びに来てもらうことにした。


まだ一度も来てもらっていない。


最寄りの駅で待ち合わせをしてブラブラと買い物をしてからマンションへ戻ってきた。


あまりの豪華なマンションに愛の母は驚いている。


「す、すごいマンションね?これって億ションっていうマンションかしら?」


エレベーターに向かう時もキョロキョロと忙しい。


「値段は知らないけど・・・隣が日菜たちの部屋なの」


エレベーターに乗り一気に最上階へ着いた。


その早さにも母は驚くばかりだ。


「あっという間に着いちゃうのねぇ」


最上階へは専用エレベーターなので他の階は通過してしまうのだ。


めんどうで詳しい事は話さなかった。



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