秘密の片思い
「郁斗!赤ちゃんは!!?」


事故を思い出して郁斗の手をぎゅっと握り聞く。


「愛・・・・赤ん坊は・・・流産した」


知らなければならない事だった。


お腹のふくらみがなくなった今、隠してもすぐに分かってしまう。


「りゅ・・う・・ざん?」


戸惑いの表情を見せる愛に日菜が手を握る。


「愛ちゃん・・・赤ちゃん、死んじゃったの・・・」


泣きながら言う日菜に愛は枕に頭を付けたままかぶりを振る。


「嫌だよ!嘘だといって!郁斗!お願い!違うと言って!」


愛は日菜の手を押しのけてもがくように起き上がる。


「愛!ダメだ!」


郁斗が肩を抑える。


「嫌だ!離してよ!」



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