秘密の片思い
薬を飲み終わった後もなかなかベッドに入ってこない。


「愛?何をしているんだ?もう寝よう」


「う、うん・・・」


ドレッサーの前で化粧水と乳液で肌を整えているがそれだけの事なのに時間がかかりすぎている。


だめだよ・・・ベッドの上にいる郁斗に意識しちゃう・・・。


「愛?何もしないから早くおいで」


「何もって・・・」


「あれ?何かして欲しいわけ?」


意地悪な笑みを向けられて愛は顔をあからめつつもベッドに来た。


愛は白いシーツの上に身体を滑らすように入ると郁斗が掛け布団をかけた。


「愛、我慢しているんだからあまり煽るなよな?」


片方の肘をシーツに付いて愛の方を向いている。



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