秘密の片思い






マンションの自分たちのベッドで愛は眠っていた。


連れて帰ってから、お風呂にいれて体が温まっても愛は目を覚まさなかった。


往診の出来る医者を呼んで愛を診てもらう。


38度の熱があった。


朝からずっと外にいたのだ。


しかも冬の雨に当たり身体が冷え切ってしまった。



医者が帰って寝室に戻ろうとした時、インターホンが鳴った。



日菜と千波だった。


「郁斗、電気が点いてたから・・・愛ちゃんは?」


2人を出迎えた郁斗はいつものような明るい表情はなかった。




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